【ワシントン時事】トランプ米大統領は30日、国家安全保障に脅威をもたらす恐れがあるとして、軍用品や半導体に使われるレアアース(希土類)など重要資源の輸入依存を見直すよう命じる大統領令に署名した。ハイテク分野で対立する中国からの輸入品に関税を課すことを視野に入れており、新たな火種になりそうだ。大統領選をにらんで「米国第一」をアピールする狙いもある。
 トランプ氏は、安保上の重大なリスクへの対抗措置を定めた「国際緊急経済権限法」に基づき、国家非常事態を宣言した。重要資源について、貿易が自由化されていない「非市場経済国」からの輸入を制限する可能性を明記した。米国はレアアース輸入の8割を中国に頼っている。
 世界有数のレアアース産出国である中国が対米報復措置として取引を規制するとの見方が出ている。今夏の中国のレアアース輸出量は全体で前年同期比約6~7割減少。日本や欧州、オーストラリアなども中国依存の見直しに動いている。 

(ニュース提供元:時事通信社)