東京証券取引所は2日、前日に終日停止した全銘柄の株式売買を再開し、市場はひとまず正常化した。大きな混乱はなく、関係者の間に安堵(あんど)感が広がった。しかし、システム障害の再発防止策を講じるためにも、原因究明は急務。専門家からは管理体制の甘さを指摘する声が上がっている。
 2日午前9時の取引開始を「固唾をのんで見守った」というインターネット証券関係者は、静かな売買の始まりに胸をなで下ろした。ただ、同社のシステム部門は取引再開に向けた調整のため徹夜で作業。顧客からの問い合わせも普段より多く、2日に予定していた取引内容の訂正や取り消しの要望が目立ったという。
 東証は故障した株式売買システム「アローヘッド」を納入した富士通と原因究明を続けた。故障したのはアローヘッドの多数のサーバーが共有する情報の記録装置。何らかの理由でバックアップ装置も稼働せず、売買情報配信システムに異常が生じ、東証は終日取引停止という苦渋の判断を余儀なくされた。

(ニュース提供元:時事通信社)