2020/10/04
防災・危機管理ニュース
【ワシントン時事】新型コロナウイルスに感染し入院したトランプ米大統領(74)について、メドウズ大統領首席補佐官は3日、米メディアに病状は予断できないとして「次の48時間が非常に重要だ」との認識を示した。依然楽観できないという見方が広がる一方、4日に記者会見した専属医は早ければ5日に退院できるという見通しを強調した。
トランプ氏は3日、ツイッターに約4分間の動画を投稿。病状について「次の数日はどうなるか分からない。正念場になる」と述べた。「体調は良くなり始めた」とアピールし、「きっと良い結果になる」と回復に決意を示した。
メドウズ氏は、健康状態に関するいくつかの数値が過去24時間「とても憂慮すべき」状況だったと指摘。「完全な回復への道筋はまだ見えていない」と明かした。
また、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)はトランプ氏が2日にホワイトハウスで息苦しくなり、酸素吸入を受けたと伝えた。このことが入院の判断につながったとしている。
4日会見した専属医のコンリー医師はトランプ氏が2日に体調を崩したが、それ以降は「状況は改善を続けている」と説明した。高熱を出し、2回にわたり血中酸素濃度が低下したという。
コンリー氏によると、現在は健康状態に関する数値は安定。治療薬「レムデシビル」の2回目の投与を受けたが、肝臓や腎臓の機能にも異常はないという。
トランプ氏と最近接触した人物では3日も感染者が増え、クリスティー前ニュージャージー州知事が検査で陽性になったと発表した。
〔写真説明〕3日、自身のツイッターに投稿した動画で新型コロナウイルスの病状について語るトランプ米大統領
〔写真説明〕3日、米首都ワシントン近郊の軍医療センターで記者会見する大統領専属のコンリー医師(中央)(EPA時事)
〔写真説明〕3日、米首都ワシントン近郊の軍医療センターで、専属医の会見を聞くメドウズ大統領首席補佐官(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)



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