【モスクワ時事】ロシア極東カムチャツカ地方の海岸に多数の海洋生物の死骸が打ち上げられ、化学物質による海洋汚染の疑いが出ている。連邦捜査委員会は5日、捜査開始を発表した。
 地元環境当局によると、海水中の石油物質の含有量は基準値の3.6倍、化学物質のフェノールは2.5倍に達した。近海での石油タンカーの事故などは伝えられておらず、汚染の原因は明らかになっていない。軍艦船や軍事施設からの物質流出も疑われたが、国防省は否定した。
 インターネット交流サイト(SNS)には海岸に打ち上げられたタコの死骸などの写真が投稿されている。汚染をめぐってはカムチャツカ地方の知事が9月29日にSNSで「水が変色し、健康被害を及ぼす危険性が出ている」と訴えていた。環境保護団体グリーンピース・ロシア支部は住民らの話として、汚染は数週間前から始まっていたと指摘した。 

(ニュース提供元:時事通信社)