台風19号による千曲川の堤防決壊で大規模な浸水被害が出た長野市では、1年がたって日常を取り戻しつつある被災者がいる一方、仮設住宅などでの生活を続ける人も約1440人に上る。住み慣れた土地を離れ、自宅再建のめども立たず、不安と孤独を抱えて暮らす高齢者も多い。
 被災者への訪問を続ける市ささえあいセンター相談員の小野貴規さん(46)は「最初は同じスタート地点だったが、月日がたち生活再建のスピードが二極化している」と指摘する。資金的な負担のほか、別の場所に家を建てたい子ども世代と意見が食い違い、再建が進まない被災者もいるという。