【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)は13日発表した世界経済見通しで、新型コロナウイルスの感染拡大以降初めて2020年の世界成長率予測を引き上げた。だが感染拡大の封じ込めに失敗すれば、20年はマイナス5%超に落ち込むシナリオも提示。「著しい景気下振れリスクが残っている」と警戒を解いていない。
 IMFは、感染拡大が今後も収まらなければ、人と接することが多いサービス産業が一段と悪化し、銀行による融資などの金融環境も厳しくなる状況を想定。この場合、20年の世界成長率はマイナス5.2%程度まで落ち込み、21年も2.2%程度の弱い回復にとどまると分析した。
 一方で、有効なワクチンや治療法が早期に実現し、各国の協力で感染封じ込めに成功する場合では、20年は目立った景気押し上げ効果が出ないものの、21年は5.7%程度まで上振れすると推計した。
 IMFは「今のところ最悪期は過ぎたようだが、感染拡大が悪化する間は確実なことは何もない」と強調。感染拡大の揺り戻しで景気回復が失速し、各国で急増した失業の改善が遅れることを懸念した。 

(ニュース提供元:時事通信社)