【ワシントン時事】ラトクリフ米情報長官は21日、記者会見を開き、11月3日投票の大統領選にロシアだけでなくイランも介入を試みていると発表した。このうちイランに関しては、極右団体を装って有権者に脅迫メールを送り付け「社会不安をあおり、トランプ大統領に打撃を与えようとしている」と主張した。
 ラトクリフ氏は会見で、ロシアとイランが米国の有権者登録情報を入手していると説明。イランが白人至上主義を掲げる極右団体「プラウドボーイズ」を装って、偽メールを送っていると強調した。
 米国では最近、フロリダなど大統領選の接戦州で、プラウドボーイズを名乗るアドレスから「トランプ氏に投票しなければ標的にする」と脅迫するメールが、有権者に相次いで送信された。ラトクリフ氏は会見で、そうしたメールの意図に関する分析に言及しなかったが、トランプ氏のイメージ低下を狙うイランの仕業と見なしたようだ。
 これに対し民主党のシューマー上院院内総務は21日のテレビで、脅迫メールについて「特定の候補(トランプ氏)を狙うというより、選挙の信頼性を傷つけるのが目的ではないか」と述べ、ラトクリフ氏の主張に疑問を呈した。ラトクリフ氏は親トランプ派の元下院議員で、民主党の反対を押し切る形で5月に情報長官に就任した。 

(ニュース提供元:時事通信社)