三菱UFJ信託銀行の子会社「三菱UFJ代行ビジネス」(東京)の20代の元女性社員が、上司のセクハラ発言などで精神疾患を発症したとして、労災認定されたことが22日、分かった。女性の代理人弁護士が明らかにした。身体への接触を伴わないセクハラによる労災認定は珍しいという。
 代理人の蟹江鬼太郎弁護士によると、女性は入社2年目の2018年初旬以降、50代の男性上司から「海外旅行に同行したい」などの恋愛感情を含むメールを何度も送られた。上司は、女性が同年4月に人事担当幹部に相談した後も食事に誘ったり、女性の自宅近くの駅まで付いてきたりした。
 女性は同年7月に出勤できなくなり、重度ストレス反応などと診断された。立川労働基準監督署は19年2月、上司のセクハラと繁忙期の時間外労働が合わさった労災と認定した。
 人事担当幹部らも、女性の相談に上司をかばうような発言をしたという。女性は文書で「会社側の保身のみを考える対応の結果、上司の行為がエスカレートした」と訴えた。
 親会社の三菱UFJ信託銀行は取材に対し「コメントは控えたい」と回答した。 

(ニュース提供元:時事通信社)