2020/10/27
防災・危機管理ニュース
【ニューヨーク時事】新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、米株価が急落した。経済活動が再び停滞すれば、景気回復が鈍化しかねないとの懸念が強まったためだ。米大統領選が目前に控え、先行きの不透明感も増大。「リスクを積極的に取る状況ではない」(日系金融機関)との声も上がる。
米株価は10月に入り、底堅い経済指標や経済対策への期待から、堅調に推移していた。ただ、先週末、米国内の1日当たりの感染者数が8万人を超え、過去最多を更新すると一転。市場の関心は、再び感染状況に向けられた。
感染再拡大が深刻な欧州では、スペインが夜間の外出を原則禁止。イタリアも規制再強化に動いている。米国では、全国的な経済活動の再規制への動きは見られないが、「感染者数が増加するだけで、レストランなどサービス業の需要の芽が摘み取られる」(米銀エコノミスト)と警戒感が高まった。
米追加経済対策の先行きも見通せない。大統領選を前に与野党の駆け引きは激化。クドロー国家経済会議(NEC)委員長は、米メディアに「協議は続いているが、失速している」と語った。
市場では追加対策の早期実現は困難との見方が浮上。景気鈍化懸念に拍車を掛け、相場を大きく押し下げた。
(ニュース提供元:時事通信社)
- keyword
- コロナショック
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
非常時に目標と道筋を示すことが危機管理担当者の役割
非常事態に中心的な役割を求められるのが危機管理担当者だが、求められる能力は何か。また、平時に はどのように備えればよいのだろうか。岩手大学で防災危機管理に係る人材育成に取り組んできた越野 修三・同大学客員教授は、危機管理担当者に求められるのは、非常時に際して「少ない情報から状況判断 して、目標は何なのか道筋を示すこと」だと語る。
2021/04/05
-
緊急事態宣言解除後も出勤者は変わらず
リスク対策.comが、1都3県の緊急事態宣言が解除された翌22日から行った簡易アンケート調査によると、「緊急事態宣言解除後、出社率は変わりましたか?」との問いに対し、「変わらない」との回答が60%で、微増が37%になった。アンケートは、メールマガジン読者らに対して配信し、翌日までに45の回答を得た。
2021/03/28
-
3.11から10年、日本の危機管理はどこまで向上したか?【アーカイブ配信】
2021年3月25日(木)に開催したオンラインセミナーのアーカイブ配信です。
2021/03/27