【ニューヨーク時事】新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、米株価が急落した。経済活動が再び停滞すれば、景気回復が鈍化しかねないとの懸念が強まったためだ。米大統領選が目前に控え、先行きの不透明感も増大。「リスクを積極的に取る状況ではない」(日系金融機関)との声も上がる。
 米株価は10月に入り、底堅い経済指標や経済対策への期待から、堅調に推移していた。ただ、先週末、米国内の1日当たりの感染者数が8万人を超え、過去最多を更新すると一転。市場の関心は、再び感染状況に向けられた。
 感染再拡大が深刻な欧州では、スペインが夜間の外出を原則禁止。イタリアも規制再強化に動いている。米国では、全国的な経済活動の再規制への動きは見られないが、「感染者数が増加するだけで、レストランなどサービス業の需要の芽が摘み取られる」(米銀エコノミスト)と警戒感が高まった。
 米追加経済対策の先行きも見通せない。大統領選を前に与野党の駆け引きは激化。クドロー国家経済会議(NEC)委員長は、米メディアに「協議は続いているが、失速している」と語った。
 市場では追加対策の早期実現は困難との見方が浮上。景気鈍化懸念に拍車を掛け、相場を大きく押し下げた。 

(ニュース提供元:時事通信社)