ANAホールディングス(HD)が27日発表した事業構造改革は、これまでの拡大戦略を大きく転換する内容となった。新型コロナウイルス流行が直撃して過去最大の赤字が不可避となる中、グループの生き残りを懸けた苦渋の選択とも言える。ただ、感染収束はいまだ見通せず、海外では感染が再拡大する。反転への道筋はなお視界不良で、長期化すれば不採算路線の見直しも課題となりそうだ。
 「事業モデルを劇的に変革する」。ANAHDの片野坂真哉社長は27日の記者会見で、不退転の決意を表明した。
 ANAHDは国際線の利用増を背景に、2016年3月期以降3年連続で過去最高益を更新。東京五輪・パラリンピックを見据え、未就航路線の開設や機体数の増加など拡大戦略を講じてきた。