【ブリュッセル時事】トルコのエルドアン大統領は27日、イスラム教を冒涜(ぼうとく)する風刺画をめぐって自身をやゆしたオランダの極右・自由党のウィルダース党首をトルコ検察に告訴した。オランダのルッテ首相はこれに反発。「表現の自由」に関するエルドアン氏とフランスのマクロン大統領との論争が飛び火した格好だ。
 ウィルダース氏は24日のツイッターへの投稿で、エルドアン氏の風刺画と共に「テロリスト」と書き込んだ。
 フランスで発生したイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画が原因とされる教員殺害テロ事件で、風刺画を「やめない」と宣言したマクロン氏に対し、エルドアン氏が「精神状態の検査」が必要だと中傷した直後のことだった。
 トルコからの報道によると、エルドアン氏は、ウィルダース氏を「名誉毀損(きそん)」の容疑者として検察当局に告訴。侮辱発言について「表現の自由とは言えない」と非難した。
 これを受けて、ルッテ氏は「オランダでは表現の自由は最高の価値の一つだ」と記者団に強調。「政治家の表現の自由制限につながる告訴は受け入れられない」と反論した。 

(ニュース提供元:時事通信社)