【パリ時事】フランス南部ニースの教会内で29日午前9時(日本時間同日午後5時)ごろ、男が刃物で次々に人を襲い、3人が死亡、複数が負傷した。警察は容疑者の男を拘束し、検察が捜査を開始した。マクロン大統領は現場を訪問し「イスラム教徒によるテロ攻撃だ」と非難した。
 マクロン氏は「われわれの価値観、自由の感覚が攻撃されたが、いずれもやめることはない」と述べ、宗教に対する冒涜(ぼうとく)を含む「表現の自由」を守る決意を表明した。一方、カステックス首相は29日、国内のテロ警戒レベルを3段階の最高に引き上げたと発表した。
 ロイター通信やBFMによると、ニースのエストロジ市長は、容疑者が拘束された後も繰り返し「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んだと明らかにし、イスラム過激派によるテロの可能性を指摘した。教会は市中心部にあり、国鉄駅に近い。
 警察は仏メディアに対し、少なくとも1人は首を切り付けられて死亡したと説明。市長は「恐ろしい方法」で殺害されたとし、「全ての教会を閉鎖するよう要請した」と述べた。被害者のうち女性1人は教会内で切り付けられた後、付近の飲食店に逃げたが、死亡が確認されたという。 
〔写真説明〕29日、フランス南部ニースで、刃物を使った襲撃事件発生を受け封鎖された教会(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)