【ワシントン時事】3日投票の米大統領選は4日、各地で開票作業が続き、共和党のドナルド・トランプ大統領(74)と民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)が激戦州で競り合っている。両候補とも勝利に自信を示すが、郵便投票の多い中西部一帯のラストベルト(さび付いた工業地帯)3州などの開票作業が遅れている。
 ニューヨーク・タイムズ紙の集計では、4日朝(日本時間同日夜)時点で獲得した選挙人は、トランプ氏が23州の213人、バイデン氏が19州と首都ワシントンの227人。当選には全選挙人(538人)の過半数に当たる270人を確保する必要がある。
 勝負が決していない残る8州のうち、バイデン氏がリードしている西部のアリゾナ、ネバダの両州と中西部ウィスコンシン州をこのまま取った場合、バイデン氏は南部ジョージア州を制すれば獲得選挙人が270人に達する。一方、トランプ氏が勝利するにはジョージア州を死守した上で、東部ペンシルベニアなど残る激戦州ですべて勝つ必要がある。
 トランプ氏は再選に不可欠な大票田の南部フロリダ州を制したほか、4年前の選挙で制した激戦州のアイオワなどで勝利。バイデン氏は、トランプ氏が勝利を狙った東部ニューハンプシャー州や中西部ミネソタ州を押さえた。
 トランプ氏は4日未明、ホワイトハウスで演説し「われわれは勝つ準備が整っている。率直に言って勝った」と強い自信を示すとともに、投票日を過ぎて到着した郵便投票を集計すべきでないと改めて主張。「最高裁へ行くことになる」と述べ、法廷闘争も辞さない構えを見せた。
 バイデン氏も4日未明、地元デラウェア州で支持者の前に姿を現し「われわれは勝利への軌道に乗っている」と強調。「すべての票が集計されるまで選挙は終わらない」と呼び掛け、郵便投票分を除外すべきでないと強調した。
 ペンシルベニア州などでは、投票日前の消印があれば、4日以降に郵便で選管へ到着した票も集計対象となる。郵便投票を選ぶ有権者には民主党支持者が多いとされ、遅れて配達された票の扱いが勝負のカギを握る可能性もある。
 今回の大統領選は、新型コロナウイルスの感染拡大という異常事態下で行われ、期日前投票と郵便投票は合わせて1億人を超えた。 
〔写真説明〕4日未明、米大統領選の開票作業が続く中、支持者の前で話す共和党のトランプ大統領(右)と民主党のバイデン前副大統領(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)