【ワシントン時事】米大統領選は7日、民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)が勝利を確実にした。米メディアによると、最激戦州ペンシルベニアを制し、当選に必要な選挙人の過半数(270人以上)を確保した。バイデン氏は勝利演説で「国民を分断するのではなく、団結させる大統領になることを誓う」と明言した。これに対し共和党のドナルド・トランプ大統領(74)は敗北を認めず、法廷闘争の継続を表明した。
 新型コロナウイルスの感染拡大と人種対立で深い傷を負った米社会は、既成政治の打破と「自国第一」を掲げたトランプ氏の4年間と決別し、バイデン氏に新たなかじ取りを託した。
 バイデン氏は7日夜(日本時間8日午前)の演説で、「国民は声を上げ、明確な勝利をもたらした」と宣言。「今こそ米国を癒やす時だ。米国を再び世界で尊敬される国にする」と約束した。週明けに新型コロナ対策の専門家チームを指名する方針も明らかにした。
 バイデン氏は最終的な結果確定を受けて、来年1月20日に史上最高齢で第46代大統領に就任する。カマラ・ハリス上院議員(56)は米国初の女性副大統領になる。現職の大統領が敗北するのは、1992年のブッシュ元大統領(父)以来で、トランプ政権は1期4年で終わる。
 バイデン氏は選挙戦で、世界最多の死者・感染者を出したトランプ政権の新型コロナ対応を厳しく批判。2016年大統領選のトランプ氏勝利の原動力となったペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシンのラストベルト(さび付いた工業地帯)3州を奪還した。西部ネバダ州も制し、勝者未判明の4州を残して獲得選挙人は279人。トランプ氏は214人にとどまっている。 
〔写真説明〕7日、米東部デラウェア州ウィルミントンで、大統領選の勝利を宣言するバイデン前副大統領(EPA時事)
〔写真説明〕7日、米東部デラウェア州ウィルミントンで、勝利宣言に臨むバイデン前副大統領(右)とハリス上院議員(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)