2020/11/08
防災・危機管理ニュース
【ニューヨーク、ワシントン時事】「サーカスは終わった」。バイデン前副大統領の勝利が伝わった瞬間、民主党支持者が多い大都市ニューヨークや首都ワシントンでは、歓声や拍手が響き渡った。トランプ大統領のテレビ番組の決めぜりふから「お前はクビだ」と迫る看板もあった。
ニューヨークの繁華街タイムズスクエアは、星条旗を手にした人々が駆け付けてお祭り騒ぎに。「トランプとペンスは出て行け」などと掛け声が上がった。
大学教授アラベラ・ポラックさん(47)は「ひどい4年間だったので、結果は本当に素晴らしい。分断された国を一つに戻してくれるよう期待している」と声を弾ませた。医師ジェシー・デュランスさん(36)は「とにかく安心した。サーカスは終わり」と笑顔。新政権には「正常さ」を期待しているという。
ジョンさん(72)は「これまでで最良の出来事だ」と勝利をたたえた。隣の妻ビバリーさん(75)は、トランプ氏が敗北を認めていないことから「バイデン氏が正式に就任するまで、まだ安心できない」と冷静に話した。
ワシントンのホワイトハウス近くには、人種差別抗議運動「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切)」の名を冠した広場に数千人以上が集結。「トランプは終わった」「今すぐ出て行け!」と書かれたボードがひしめき、車のクラクションの祝福が響いた。
パキスタン系移民のキト・ナールさん(39)は「新型コロナウイルスや憎悪犯罪への政府の対応が良くなり、自慢できる国になるはず」と顔をほころばせた。黒人のアンディ・ブリッケンさん(27)は、広場のフェンスに張られた移民や黒人の顔写真を指し、「彼らは差別で殺された。憎み合いはもういやだ」と静かに語った。
〔写真説明〕7日、米ホワイトハウスに近い、「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切)」の名を冠した広場で、バイデン前副大統領の勝利を祝福する人々(AFP時事)
〔写真説明〕7日、米ニューヨークの繁華街タイムズスクエアで、バイデン前副大統領の勝利を喜ぶ人々
〔写真説明〕7日、米ホワイトハウス近くの広場で、トランプ大統領に「お前はクビだ」と迫る看板(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)



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