2020/11/11
防災・危機管理ニュース
【パリ時事】フランスのマクロン大統領は10日、欧州連合(EU)のミシェル大統領やドイツのメルケル首相らとテレビ会談し、イスラム過激派によるテロ防止策として、EU域外との国境管理を強化する方針を確認した。マクロン氏は「連携した迅速な対策が必要だ」と述べ、各国に協力を呼び掛けた。
欧州では最近、フランスやオーストリアでイスラム過激派によるとみられるテロ事件が相次いで起きている。会談には、訪仏したオーストリアのクルツ首相のほか、EUのフォンデアライエン欧州委員長、オランダのルッテ首相も参加した。
マクロン氏は会談後の記者会見で「不法移民対策とテロとの戦いを混同してはならないが、関係はある」と指摘。「違法仲介業者による制度の悪用や、戦争中でない国から来る人も見られる」と述べ、難民申請審査の厳格化を提案した。
クルツ氏は何千人ものイスラム過激派が欧州にいると主張。「彼らは時限爆弾だ。欧州が直面している脅威に対し、より強力な対策を取る必要がある」と訴えた。
(ニュース提供元:時事通信社)
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