2020/11/11
防災・危機管理ニュース
7月豪雨で氾濫した熊本県の球磨川水系の治水対策に関し、11年前に計画が中止された川辺川ダム建設を県が容認する方向で調整を進めていることが11日、関係者への取材で分かった。蒲島郁夫知事が有識者の意見を聴取するなどした上で、月内に方針を表明する見通し。
蒲島氏は11日、記者団に対し「すべての選択肢を排除せず、治水の方向性を検討している」と述べるにとどめた。
川辺川ダムをめぐっては、環境保護などを理由に流域の市町村長が建設計画の白紙撤回を要求。蒲島氏も2008年に反対を表明し、09年に民主党政権が中止を決めた。その後、国や県などは「ダムによらない治水」を模索していた。
当初は、治水や利水、発電などの多目的ダムとして整備する計画だった。ただ、中止決定後も計画廃止の法的手続きは取られていない。治水ダムとして活用する場合、計画の見直しが前提となる。
蒲島氏は7月豪雨後、ダム建設も「選択肢の一つ」との認識を示していた。
(ニュース提供元:時事通信社)
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