2020/11/17
防災・危機管理ニュース
格安航空会社(LCC)のエアアジア・ジャパン(愛知県常滑市)は17日、東京地裁に破産手続きの開始を申し立てたと発表した。負債総額は約217億円。新型コロナウイルス流行で利用客が急減し、12月5日付で事業の廃止を決めていた。航空券を2万人以上に販売済みで、一般利用客にも影響が広がることになる。
17日付で東京地裁から財産の処分を禁じる保全管理命令を受けた。
販売済み航空券の払い戻しには5億2000万円以上が必要で、対象は旅行代理店での販売分を除く直接購入だけで約2万3000人に上る。
常滑市内で17日夜に記者会見した保全管理人の上野保弁護士は航空券の払い戻しについて「何らかの支援ができないのか、取締役を派遣している株主(企業)と協議したい」と述べ、楽天やアルペンなど国内外の出資企業に資金面の支援を要請する考えを示した。
〔写真説明〕エアアジア・ジャパンの破産手続き開始の申し立てについて記者会見する保全管理人の上野保弁護士(中央)ら=17日午後、愛知県常滑市
〔写真説明〕エアアジア・ジャパンの、名古屋(中部)―札幌(新千歳)を飛ぶ初便=2017年10日29日、愛知県常滑市の中部空港
(ニュース提供元:時事通信社)


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