2020/11/19
防災・危機管理ニュース
菅義偉首相は19日午前、新型コロナウイルス対策として国民に対し、飲食の際も会話時はマスクを着用する「静かなマスク会食」を実践するよう呼び掛けた。「私もきょうから徹底したい」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
国内での1日当たりの感染者数が初めて2000人を超えたことに関し、首相は「最大限の警戒状況にある」との認識を示した。その上で「特に専門家からは飲食を通じた感染リスクが指摘されており、飲食の際でも会話時にはマスクを着用するよう言われている。『静かなマスク会食』をぜひお願いしたい」と語った。
首相は、18日に西村康稔経済再生担当相らに対し、「専門家会議の議論を踏まえた上で、さらに効果的な対策を講じるように指示した」とも説明した。
一方、政府の観光支援事業「Go To トラベル」をめぐり、日本医師会の中川俊男会長が感染拡大の「きっかけになった」と指摘したことに関し、加藤勝信官房長官は記者会見で「発言全体を承知していないからコメントは差し控えたい」と語った。同事業については「基本的に考え方に何らの変更もない」として継続する方針を重ねて示した。
〔写真説明〕新型コロナウイルス対策について記者団の質問に答える菅義偉首相=19日午前、首相官邸
(ニュース提供元:時事通信社)

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