2020/11/26
防災・危機管理ニュース
米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、新型コロナウイルスの世界の累計感染者が日本時間26日、6000万人を超えた。9日に5000万人に達してから2週間強でさらに1000万人増えた。冬を控えた欧米で感染の再拡大が進み、各国は外出制限や飲食店閉鎖など感染防止策を強化しているが、状況は依然として深刻だ。世界の死者は142万人超。
感染者数、死者数ともに世界最多の米国では、26日からの感謝祭休暇に伴い、旅行客が増加。今年の移動人数は例年より少ないものの、国民の間で行動自粛の意識が希薄になっているもようだ。ロイター通信によると、米国では24日、1日当たりの死者が今年5月以来初めて2000人を超えた。累計感染者は1270万人超、死者は約26万人に上っている。
世界の新規感染者の4割強を占める欧州では、フランスの累計感染者が222万人に達した。スペイン、英国、イタリアも、それぞれ160万人、156万人、148万人を超えた。
ただ、クリスマス期間を前に規制緩和を求める声が強まっており、英国とフランスは24日、外出制限などの措置によって「(感染)状況は改善している」(マクロン仏大統領)として、規制を緩和する方針を発表。欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は25日、「あまりにも早く、過度に緩和するとクリスマス後に第3波を招く危険性がある」と警告した。
〔写真説明〕感謝祭休暇を控えた25日、米西部カリフォルニア州ロサンゼルスの空港で搭乗手続きをする乗客ら(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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