2020/11/30
防災・危機管理ニュース
新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、千葉県は30日、柏、船橋、市川、松戸、浦安など県北西部11市の飲食店に対し、午後10時以降の夜間の酒類提供を自粛するよう要請すると発表した。期間は12月2~22日で、営業時間短縮は求めず、協力金も支給しない。
要請は新型コロナ対策の特別措置法24条に基づく措置で、11市はいずれも東京都に近い。森田健作知事は臨時記者会見で「重大な局面。医療提供体制を維持するには感染者増加を今抑える必要がある」と呼び掛けた。
県は30日から12月22日までを「集中的な対策の実施期間」と位置付けている。県は東京都のほか、札幌市や大阪市といった観光支援事業「Go To トラベル」の一時停止地域、外出自粛要請が出ている地域との往来をできるだけ控えることも求めた。
埼玉県も、さいたま市大宮区と川口、越谷両市の3地域を対象に、12月4~17日の間、酒類を提供する飲食店とカラオケ店に対し、午後10時までの営業時間短縮を要請する方針を決めた。3地域では過去に繁華街でクラスター(感染者集団)が発生している。協力金を出す予定で、額は今後詰める。
〔写真説明〕記者会見で、千葉県内の一部地域の飲食店に午後10時以降の酒類提供自粛を要請する森田健作知事=30日午後、県庁
(ニュース提供元:時事通信社)

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