【パリ時事】各国が新型コロナウイルスのワクチン接種へ向け準備を進める中、フランスでは接種希望者が約半数にとどまることが、仏保健当局の調査結果で明らかになった。専門家は、コロナ対応で不手際が続いた政府への不信感が反映されていると分析する。
 仏政府は3日、18歳以上の男女2000人を対象に11月4~6日に実施した調査の結果を公表。それによると、ワクチンを「接種する」と答えた人は53%にすぎなかった。仏テレビが3日に報じた民間調査会社IFOPの調査でも、「接種しない」と答えた人の割合は61%に達した。
 フランスは他の先進国に比べ、国民のワクチン不信が強い。11月5日に調査会社イプソスが公表した世論調査では、ワクチンを「接種する」との回答は54%。日本(69%)や米国(64%)、英国(79%)など他の14対象国と比べ、突出して低かった。
 ブルゴーニュ大のサルバドーリ准教授(免疫学)は仏地方紙とのインタビューで、「マスクや検査キットの不足などを受け、保健当局に対する信頼が深く傷ついたこと」がワクチン不信の背景にあると指摘した。 

(ニュース提供元:時事通信社)