【ベルリン時事】新型コロナウイルスの春の第1波を抑え込み、欧州の「優等生」と呼ばれたドイツが、第2波では苦境に陥っている。直近1週間の死者数は英仏並みに増加。各種制限の緩和に向かう英仏とは対照的に、緩めだった措置の強化の検討を迫られている。
 世界保健機関(WHO)によると、11月30日からの週の死者数はフランス2851人、英国2984人に対し、ドイツは2649人。ドイツの人口は英仏より2割ほど多いとはいえ、数倍の開きがあった第1波時からは差が縮まっている。
 ドイツは11月からロックダウン(都市封鎖)に入ったが、生活必需品以外の商店を閉めたフランスや英イングランドと異なり、大半の小売店は営業を継続。閉鎖されたはずのクリスマス市でも、飲食店の持ち帰りが許されていることを抜け穴に、風物詩のホットワインを販売店近くのスタンドで飲む例が多発するなど、油断が広がっていた。
 イングランドが2日に封鎖を解除し、フランスも15日に制限を緩和するのに対し、メルケル独首相は7日の与党の会議で「追加措置なしには冬を乗り切れない」と述べ、クリスマス前に連邦と州で協議すべきだと主張。一部州は8日、先行して商店閉鎖などの制限強化を決めた。頼みの綱のワクチン接種開始も、当初希望があった年内ではなく来年となる見通しだ。 
〔写真説明〕7日、ベルリンで、クリスマスに向けホットワインを売る店(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)