新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」(座長・脇田隆字国立感染症研究所長)の会合が10日午後、開かれた。専門家組織は、新規感染者数が過去最多の水準で推移しているとして、前回(3日)と同様に「引き続き最大限の警戒が必要」とする見解をまとめた。
 専門家組織は、これまで大きな感染が見られなかった広島や高知、福岡でも拡大の動きがあると指摘。「医療提供体制が急速に悪化し、感染が急拡大する可能性がある」と注意を呼び掛けた。
 全国の新規感染者は、9日までの1週間で1万5911人となり、2日までの1週間とほぼ同じ過去最多水準だった。専門家組織は「医療提供体制が相対的に弱くなる年末年始が近づいている。新年会や忘年会、帰省などで感染拡大を起こさず、静かな年末年始を過ごすなどの協力が必要」と訴えた。
 会合では、感染者1人が平均してうつす人数「実効再生産数」について、全国では感染拡大を示す「1」とほぼ同じ水準の0.99(11月22日時点)との推定値も示された。同16日時点の1.11と比べ、やや改善していた。
 主な各地の推定値(11月24日時点)は北海道0.82、東京1.34、愛知1.03、沖縄0.95。大阪は0.60だが、データの報告が不十分なため正確な評価ができないとしている。 

(ニュース提供元:時事通信社)