2016年4月にヤマト運輸の配送センター(名古屋市)のセンター長だった男性=当時(45)=が自殺したのは、仕事が原因で精神障害を発病したためなどとして、男性の妻が労災保険の遺族補償年金などの不支給処分取り消しを求めた訴訟の判決で、名古屋地裁は16日、処分を取り消した。井上泰人裁判長は「業務と発病には因果関係があったと認めるのが相当」などと述べた。
 井上裁判長は、男性が自殺直前の16年3月、業務に伴う交通事故を起こしていたことに触れ、「センター長としての立場を踏まえると、事故は男性に責任を感じさせ、面目を失わせたとしても無理からぬものだった」などと指摘。15年12月に超勤が130時間を超えていたことも踏まえ、「長時間労働と事故を総合すると、自殺は業務に起因する」と結論付けた。
 名古屋北労働基準監督署の話 判決文を検討し、関係機関と協議して対応したい。
 ヤマト運輸広報戦略部の話 訴訟当事者ではなく、コメントを差し控えたい。 

(ニュース提供元:時事通信社)