東京都は17日、専門家を交えた新型コロナウイルスのモニタリング会議を開き、医療提供体制のレベルを最も深刻な「逼迫(ひっぱく)している」に初めて引き上げた。会議では、入院患者の増加に伴い、通常医療との両立が困難な状況になったと報告。小池百合子知事はその後の記者会見で「年末年始コロナ特別警報」を発出した。
 会見で小池知事は「年末年始は人の動きが活発になり、感染リスクが高まる。感染拡大をストップさせる特別な時期にしなければならない」と強調し、忘年会・新年会の開催や帰省はできるだけ避けるよう呼び掛けたほか、「帰省する場合は2週間前から会食を控える」など一人ひとりの具体的な行動変容を求めた。
 入院患者は11月から増加傾向が続いており、今月17日時点で1952人に上った。都は、コロナ患者の病床を3000床から4000床に増やすため医療機関に確保を要請した。
 会議で専門家は、コロナ患者に病床や人員などの医療資源が割かれ、医療機関の運営を圧迫していると指摘。陽性者のうち緊急性の高い重症患者や透析患者の転院が難航しているほか、新規感染者の入院が翌日以降に繰り越される事例が多数生じていると説明した。
 都は「短期集中」の対策として、11月28日から今月17日まで飲食店などに営業時間の短縮を要請。だが、1日当たりの新規感染者数(7日間平均)は、9日時点の424.6人から16日時点は513.1人と大幅に増加した。17日は過去最多となる822人を記録。要請は来年1月11日まで延長する。
 専門家は会議で、感染拡大が続いた場合、年末に「医療体制の深刻な機能不全が危惧される」と強い危機感を表明。この増加ペースが4週間続けば、1日約1100人の感染者が発生するとの試算も示された。 
〔写真説明〕記者会見する東京都の小池百合子知事=17日午後、都庁

(ニュース提供元:時事通信社)