ジョンソン英首相は記者会見で「われわれの運命や法律の主権を取り戻した」と成果を強調。一方、フォンデアライエン欧州委員長は「長年の友人との新たな出発の確かな基盤だ。ついに英離脱問題から離れられる」と未来に目を向けた。
 年明けに関税が復活することなどで大きな混乱が生じ、新型コロナウイルス禍に苦しむ英EU経済に二重の打撃を与える事態は回避される。2016年6月の英国民投票以来、欧州を揺るがせ続けてきた離脱問題の混迷にようやく終止符が打たれる。
 焦点だった漁業権では、英海域でEU漁船の操業を認める5年半の移行期間を設置。この間に、EUの漁獲割り当ては現状から25%削減する。最近まで80%減を求めていた英国が大幅に譲歩した。また、企業の公平な競争を保つため、環境や労働などの規制で相手の水準が大きく逸脱した場合に報復関税を課せるようにする。
 3月に始まった交渉は、漁業などをめぐり英EUが当初から対立。最終局面まで行き詰まりを打開できない状況が続いた。 
〔写真説明〕欧州連合(EU)との貿易交渉で合意し、ガッツポーズするジョンソン英首相=24日、ロンドン(英首相官邸提供・時事)
〔写真説明〕欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長とのテレビ会議で、貿易交渉で合意したジョンソン英首相=24日、ロンドン(英首相官邸提供・時事)

(ニュース提供元:時事通信社)