今月中旬、約5カ月ぶりの市中感染例が確認された北京市の商店街。感染者を出した廉価ホテルと肉まんチェーン店が緑色の塀で囲まれ、監視員が目を光らせていた。近くで軽食屋台を営む女性は「人通りが減って客も減ったけど、他の国に比べれば中国は安全だから」と笑った。
 昨年12月31日に湖北省武漢市が「原因不明の肺炎」発生を発表してから今年1月20日に「人から人への感染」を認めるまで約3週間、事実上沈黙し、中国は初動遅れの批判を浴びた。しかし、有無を言わさぬロックダウン(都市封鎖)や住民への大規模PCR検査で感染を抑え込み、強権的な体制の優位性を誇示した。
 中国共産党は今月開いた中央経済工作会議でコロナ対策を「正確な情勢判断で果断に行動し、人民が満足し、歴史に残る答案を提出した」と自賛。「わが国は世界で唯一プラス成長の主要経済国になった」と経済活動のいち早い再開を誇った。