【ワシントン時事】米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、人口約3億3000万人を抱える米国の新型コロナウイルス感染者数が1日、累計で2000万人を超えた。1日時点の死者数は約35万人で、感染者・死者数とも世界最多。国内のワクチン接種ペースが計画を下回る中、感染拡大は勢いを増している。
 全世界の感染者数は約8400万人で、死者数は180万人超。国別では米国、インド、ブラジルが、いずれも上位3カ国を占めている。
 CNNテレビによれば、米国の感染者数は最初の確認から292日間で1000万人に到達後、わずか54日間で2000万人を超えた。クリスマス休暇に伴う人の移動増加などを背景に、このところ1日当たりの新規感染者数は20万人前後の高水準で推移。昨年12月だけで月別で最多の7万7500人超が命を落とした。
 一方、疾病対策センター(CDC)の集計では、昨年12月30日までに米国内で配送されたワクチンは約1240万回分。うち接種されたのは約280万回にとどまり、トランプ政権が掲げる「年内2000万回」の目標に届いていない。今月20日に就任するバイデン次期大統領は1日、ツイッターで「私の政権は、国民が確実にワクチン接種を受けられるよう力を尽くす」と表明した。
 欧州でも深刻な状況が続いている。ロイター通信によれば、感染力の強い変異ウイルスが確認された英国では、連日5万人超が新たに感染。医療崩壊への危機感が強まっているほか、ロンドンでは小学校が閉鎖に追い込まれた。
 各国当局は変異ウイルスに対する警戒を強化しており、トルコ政府は1日、英国からの入国を禁止。変異ウイルス感染者が確認された米国は、12月28日から英国からの渡米希望者に、感染検査での陰性証明を義務付けている。 
〔写真説明〕新型コロナウイルスの検査を受ける市民=2020年12月30日、米西部コロラド州パーカー(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)