2021/01/05
防災・危機管理ニュース
萩生田光一文部科学相は5日の臨時の記者会見で、新型コロナウイルス感染拡大を受け、首都圏の1都3県に緊急事態宣言が再発令された場合の小中高校などの臨時休校について、「文科省から学校に対して一斉休校を要請することは考えていない」と述べた。
萩生田文科相は、臨時休校は自治体など学校設置者の判断だと断った上で、「児童生徒の発症や重症割合は極めて小さい。子どもの健やかな学びや心身への影響の観点から、地域一斉の休校は避けるべきだ」と話した。
今月16日から始まる大学入学共通テストについても「予定通り実施する」と改めて明言。各大学や高校の入試なども、感染対策を講じた上で予定通りの実施を求めた。
また、文科省は5日、昨年6~12月に新型コロナウイルスに感染した全国の小中高校などの児童生徒は6159人だったと明らかにした。その上で、地域一斉の臨時休校は避け、感染者が発生した場合も休校措置は控えるよう求める通知を、全国の教育委員会などに出した。
〔写真説明〕記者会見する萩生田光一文部科学相=5日午前、東京・霞が関の文科省
(ニュース提供元:時事通信社)

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