【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は8日、先月下旬に域内で接種が始まった米製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスワクチンの購入数を、最大6億回分と従来の契約から倍増させると発表した。
 ワクチン接種の遅れへの批判や焦りが背景だ。フォンデアライエン欧州委員長は「EUは正しい道を進んできた」と主張するが、こうした高所得国の「買い占め」には非難の声も上がっている。
 EUでは欧州委が代表して製薬各社と交渉。昨年末までにEUの総人口約4億5000万人を上回る6種類、約20億回分のワクチンを事前確保していた。人口比に応じて加盟27カ国が購入する仕組みで、域内の連帯を重視した戦略だ。
 ただ、EU第1号となったファイザーのワクチン承認は先月21日で、同月半ばには接種が始まっていた英米に出遅れた。製造能力の制約や国ごとの態勢のばらつきもあり、域内の接種は思うように進んでいない。 

(ニュース提供元:時事通信社)