【ワシントン時事】バイデン次期米大統領が国務長官に指名したブリンケン元国務副長官は19日、上院外交委員会での指名承認公聴会で、競争相手と見なす中国を「打ち負かすことができる」と強調した。ブリンケン氏はまた、北朝鮮政策に関し、日本や韓国と相談し、全面的に見直しを進めると述べた。
 国防長官に指名されたオースティン元中央軍司令官も上院軍事委員会の公聴会で、中国を「最優先事項」に位置付け、日本やオーストラリア、韓国との同盟関係を改めて強化して対抗する意向を表明。両長官候補は、中国に対し一歩も引かない姿勢を鮮明にした。
 オースティン氏は「中国は既に地域覇権国だ」と明言し、米政府のこれまでの見解より一歩進んだ認識を示した。「私の仕事は米国の軍事的優位性を維持することだ。中国が米国の軍事力をしのぐようなことが起きないようにする」とも訴えた。
 各国との協調をめぐっては、ブリンケン氏が「主要な同盟の再生」を唱え、同盟国と連携することでロシア、イラン、北朝鮮の脅威に対抗する上で「はるかに良い立場に立てる」と語った。北朝鮮については、非核化交渉に引き戻すための実効性を伴った圧力の強化や、他の外交政策があるかどうかなどを検討するとした。
 オースティン氏は、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着けば、アジア太平洋地域を最初の外遊先として検討すると明かし、アジア重視の姿勢をにじませた。
 ロシア政策では、ブリンケン氏が2月に期限切れを迎える米ロの新戦略兵器削減条約(新START)の延長を目指すと表明した。ただ、最大5年まで可能な延長期間には言及を避けた。ロシアのプーチン大統領は1年延長を提案している。 
〔写真説明〕19日、ワシントンで、米上院外交委員会の公聴会に臨むブリンケン国務長官候補(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)