【ワシントン時事】バイデン米大統領が20日に行った就任演説の要旨は次の通り。
 一、きょうは民主主義の日だ。民主主義は貴重で壊れやすいことを改めて学んだが、民主主義は勝利した。
 一、暴力が議会の礎を揺るがそうとしたこの神聖な場所に一つの国として集まり、2世紀以上続く平和的な政権移行を実行した。
 一、米国史上、今ほど試練に直面した時はない。100年に1度のウイルスが第2次大戦時よりも多くの命を奪い、雇用は失われた。人種差別や環境問題、国内テロにも打ち勝たねばならない。
 一、これらの課題を克服するには、民主主義において最も捉えどころのないものが要求されている。それは団結だ。
 一、国民と国家の団結に全霊をささげる。
 一、最近では団結を口にすると、ばかげたおとぎ話のように聞こえるかもしれない。分断の力は深く、現実に存在するが、それは目新しいものではない。
 一、団結こそが未来への道だ。一つになった時、われわれは決してしくじらない。
 一、尊厳と敬意をもって互いに向き合い、感情を静めよう。事実がねじ曲げられ、時にでっち上げられる文化を否定せねばならない。
 一、暴徒らが暴力を用いて民主主義の行為を妨害しようとしたが、実現しなかった。きょうもあすも、永遠に実現することはない。
 一、私は全国民のための大統領になる。
 一、赤と青、地方と都市部、保守主義とリベラルが戦うこの野蛮な戦争を終わらせねばならない。
 一、この暗い冬を乗り切るには全ての力が必要だ。政治を脇に置き、パンデミックに一つの国家として立ち向かう。われわれは共にこれを乗り越える。
 一、世界が米国を注視している。同盟関係を修復し、世界に再び関与する。米国は強く、信頼できるパートナーになる。
 一、米国の歴史に新たな章を書き加えた時、子供や孫たちはいつか、われわれが全身全霊で義務を果たし、傷ついた国を癒やしたとたたえてくれるだろう。
 一、憲法と民主主義、米国を守ると誓う。権力ではなく可能性、個人の利益ではなく公益のために尽くす。
 一、民主主義と希望、真実と正義はわれわれの目の前で死にはしなかった。米国は自由を守り、もう一度世界の灯台になった。 

(ニュース提供元:時事通信社)