英製薬大手アストラゼネカは5日、新型コロナウイルスワクチンの製造・販売承認を厚生労働省に申請したと発表した。日本政府と1億2000万回(6000万人)分のワクチン供給で合意しており、審査を簡略化できる特例承認の適用を求めている。ワクチン申請は、米ファイザーに続き国内では2例目。
 加藤勝信官房長官は5日の記者会見で、申請について「最新の科学的知見に基づいて有効性と安全性をしっかり確認し、判断していく」と述べた。田村憲久厚生労働相は、厚労省内で取材に応じ「これから特例承認という形で審査に入る」と語った。
 アストラゼネカは英オックスフォード大と共同でワクチンを開発。既に50カ国以上で承認または緊急使用が許可されている。昨年8月から、国内で被験者256人を対象に臨床試験(治験)を実施していた。全世界での治験結果(最大6万人分)に加え、国内での治験データを来月中に審査機関である医薬品医療機器総合機構に提出する。
 同社は9000万回(4500万人)分を日本で生産・供給する。このため、国内の製薬企業との間でワクチンの製造や保管・配送業務を委託する契約を結んだ。原液の生産は兵庫県芦屋市のJCRファーマ、製剤化は第一三共とKMバイオロジクス(熊本市)、保管・配送は明治ホールディングスの製薬子会社MeijiSeikaファルマ(東京)がそれぞれ担う。 
〔写真説明〕英製薬大手アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチン(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)