新型コロナウイルスに感染後、入院できずに自宅療養を余儀なくされる人は多い。医療体制の逼迫(ひっぱく)が依然として深刻な上、小さな子どもや高齢者を抱え、在宅を選ばざるを得ない人もいるからだ。自宅で容体が急変し、重篤になるケースも目立つ中、家族ら周囲の人ができることを専門家に聞いた。
 厚生労働省などによると、自宅療養中に注意すべき緊急性の高い症状には、顔色が悪い▽唇が紫色▽呼吸数が増加▽ぼんやり、もうろうとしている―などがある。肺炎や血栓によって血液中の酸素濃度が低下した時などに起き、すぐに処置が必要だ。
 酸素濃度を指先の皮膚で測るパルスオキシメーターは、一部の自治体が貸し出すほか市販品も多い。浜松医科大の尾島俊之教授(公衆衛生学)は「顔色の悪さや反応の弱さは本人より周囲の人が気付きやすい。緊急性が高いと思ったら、救急車を呼んで構わない」と指摘。1人暮らしや同居人に頼れない場合は、親族や知人が1日に1回程度連絡を取り、「話し方や反応に異変がないか確認を」とアドバイスする。