【バンコク時事】ミャンマーで起きたクーデターで全権を掌握した国軍のミン・アウン・フライン総司令官が8日夜、テレビを通じて国民向けに演説し、1年の予定で発令した非常事態宣言の終了後、総選挙を実施し、勝利した政党に権限を移譲する方針を改めて示した。1日のクーデター後、総司令官が演説するのは初めて。
 国軍はクーデターの直後、総選挙の実施と権限移譲を約束したが、先送りして国軍の政治支配を長期化させるのではないかという見方も広がっていた。総司令官の発言にはこうした懸念を打ち消す狙いがあるとみられる。
 総司令官は、アウン・サン・スー・チー氏が率いる国民民主連盟(NLD)が圧勝した昨年11月の総選挙で、1040万票を超す不正があったと主張。新型コロナウイルスの感染が広がる中で実施されたにもかかわらず、投票率が高かったのも不自然と指摘し、クーデターを正当化した。 
〔写真説明〕8日、テレビを通じて演説するミャンマー国軍のミン・アウン・フライン総司令官(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)