海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」と民間商船の衝突事故に関し、海自トップの山村浩海上幕僚長は9日の定例記者会見で、そうりゅうが衝突後に一時通信不能に陥ったことについて、「通信アンテナが全部、一時的にでも使えなくなるという想定はなかった。想定外は許されない」と述べた。
 そうりゅうは8日午前11時ごろ、高知県・足摺岬沖で商船と衝突。通信機器の損傷で連絡不能となり、携帯電話を使って第1潜水隊群司令部(広島県呉市)に連絡できたのは3時間以上が経過してからだった。山村氏は「緊急時に通信が取れないことは非常に問題がある」と指摘し、潜水艦への携帯用衛星電話の配備などを検討する考えを示した。
 愛媛県立宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」が米原子力潜水艦に衝突されて生徒ら9人が犠牲となった事故から、10日で20年。山村氏は「事故の再発防止を(隊員に)植え付けている。そういった中で潜水艦の事故を起こしたことを十分反省して、再発防止に強い意志を持って取り組む」と訴えた。 

(ニュース提供元:時事通信社)