レバノンの首都ベイルートの港湾地区で昨年8月に大爆発が起きた際、超高層大気の電離圏に大きな乱れが生じたと、北海道大とインド国立工科大の研究チームが10日までに英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。
 レバノンに近い地域で受信した全地球測位システム(GPS)などの衛星電波を解析した成果。爆発の音波が高度約300キロの電離圏まで達し、電子の乱れが起きていた。規模は2015年に鹿児島県・口永良部島で爆発的噴火が起きた際などと同程度だったという。
 爆発したのは倉庫に大量に保管されていた硝酸アンモニウムとみられている。硝酸アンモニウムは肥料や爆薬に使われ、米地質調査所(USGS)によると、爆発でマグニチュード3.3の地震が発生した。大きなクレーターが形成され、死者は200人を超えた。 

(ニュース提供元:時事通信社)