【パリ時事】スペインからの独立運動が続く北東部カタルーニャ自治州で14日、州議会(定数135)選が行われる。事前の世論調査では、独立反対派のカタルーニャ社会党が支持率で首位に立つ。この選挙に集中するためカタルーニャ社会党は、1月に中央政府の保健相を辞任したばかりのイジャ氏を先頭に立てて勢いに乗る。現議会で多数派の独立派は危機感を募らせている。
 今回の選挙は、新型コロナウイルス感染を恐れる有権者が外出を控えるとみられ、投票率の低下が懸念されている。一部の選挙立会人は「感染リスクが拭えない」と、立ち会いを拒否する構えだ。
 また、郵送による期日前投票の増加で集計作業の煩雑化が予想される。州政府は投票日夜に「結果を発表できない可能性が高い」と警告する。
 当初の世論調査では、独立派勢力が社会党の支持率を上回っていた。しかし、コロナ対策で知名度を上げたイジャ氏の立候補で形勢が逆転した。
 ただ、社会党が、極右ボックス(VOX)など他の独立反対派と協力する可能性は低い。社会党が首位になっても、議会で多数派を形成できなければ、結束を保つ独立派に引き続き州首相を握られることもあり得る。
 AFP通信によれば、昨年12月に自治州で行われた世論調査で、独立に賛成する人は約45%、反対は約50%だった。 
〔写真説明〕カタルーニャ独立を求めるデモ隊=2020年10月、バルセロナ(AFP時事)
〔写真説明〕スペインのイジャ前保健相=8日、バルセロナ(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)