福島県沖で13日夜に発生した地震で、揺れが大きかった地域にある工場の操業や店舗の営業に影響が出ている。関係企業は15日、操業を停止した工場の復旧に向けて設備の点検などを実施。大手スーパーは、一時休業した店舗の営業を再開したが、一部でなお休業が続いた。
 ルネサスエレクトロニクスは地震発生後、自動車向け半導体を生産する那珂工場(茨城県ひたちなか市)の操業を安全確認のため停止した。点検作業を終え、生産を16日から順次再開することを決めた。IHIは航空エンジン部品などを生産する相馬工場(福島県相馬市)の操業を止め、生産設備に被害がないか確認を進めている。
 ビール大手では、キリンビール仙台工場(仙台市)とアサヒビール福島工場(福島県本宮市)が設備の一部に被害を受け、操業を停止。キリンは16日午後、アサヒは今月下旬以降の再開を目指している。
 スーパーでは、イオンモール名取(宮城県名取市)、イトーヨーカドー郡山店(福島県郡山市)の食料品売り場などが営業を再開したが、イオングループの一部店舗は15日も復旧できず影響が続いた。一方、コンビニエンスストア各社は、ほぼ全店で営業を再開した。
 郵便物の配達は一部で遅れが出ている。道路の通行止めの影響で、「解消は16日以降」(日本郵便)になるという。
 岩手、宮城両県にあるトヨタ自動車グループの完成車工場は15日、通常通り稼働。経済産業省によると、製造業のサプライチェーン(部品供給網)への重大な影響は報告されていないという。 

(ニュース提供元:時事通信社)