中国湖北省武漢市で新型コロナウイルスの発生源を探った世界保健機関(WHO)調査団のピーター・ベンエンバレク氏は、2019年12月時点で1000人を超える感染者が武漢市にいた可能性があると指摘した。米CNN(電子版)が15日、同氏とのインタビュー内容として報じた。
 ベンエンバレク氏によると、調査団は中国側から同月に武漢内外で確認された174のコロナウイルスの症例を提示された。いずれも重症者で医師の目に留まったとみられ、一般的に15%が重症に陥ることを考慮すると、軽症者を含む感染者数は1000人超に達する可能性があるという。同氏は「武漢ではウイルスが広く流行していた。新たな発見だ」と指摘した。
 調査団はまた、ウイルスの遺伝子配列を調べたところ、19年12月時点で13の異なる配列を確認した。ウイルスの遺伝子変異は時間の経過とともに進むことから、CNNは、12月より前からウイルスが発見されないまま広がっていたことを示唆しているとする別の専門家の見解を紹介した。 
〔写真説明〕世界保健機関(WHO)調査団のピーター・ベンエンバレク氏=9日、中国湖北省武漢市(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)