【バンコク時事】ミャンマーで国軍によるクーデターの発生後、訴追されたアウン・サン・スー・チー氏の弁護士は16日、スー・チー氏が別の容疑でも訴追されたことを明らかにした。国軍はスー・チー氏が率いる国民民主連盟(NLD)の関係先の捜索や関係者の拘束を続けており、実施を約束している総選挙の前にNLDへの弾圧を強め、弱体化する狙いがあるとみられる。
 スー・チー氏は無線機を違法に輸入して使用したとして輸出入法違反で訴追され、拘束されている。弁護士によると、これとは別に災害管理法違反でも訴追されたことが判明した。NLD政権で大統領を務めたウィン・ミン氏も、選挙運動に参加して新型コロナウイルス対策の規定に抵触した疑いがあるとして、災害管理法違反で訴追されている。
 国軍報道官は16日、クーデター後初めて記者会見し、国軍による実権掌握はNLDが国軍系政党に圧勝した昨年11月の総選挙で不正があったためで、憲法にのっとっていると正当性を主張。「再選挙後に勝利した政党に権限を引き渡す」と強調した。自宅軟禁下に置かれているスー・チー氏とウィン・ミン氏については、健康状態は「良好だ」と語った。 
〔写真説明〕16日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンで、アウン・サン・スー・チー氏の解放を求める抗議デモ参加者(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)