【バンコク時事】国軍がクーデターを実行したミャンマーの各地では、17日も抗議デモが続いた。アウン・サン・スー・チー氏が新たな容疑で訴追され、拘束長期化の恐れが出てきたため、デモ隊は反発を強めている。
 治安当局は各地でゴム弾や催涙弾の発射、放水による強制排除に乗り出し、デモ隊に圧力をかけている。6日に本格化した抗議デモは、15、16の両日は比較的小規模だったが、最大都市ヤンゴンでは17日、民主活動家らの呼び掛けで再び大勢の市民が街頭に繰り出し、要所をバリケードで封鎖した警官隊とにらみ合いになった。
 スー・チー氏は無線機を違法に輸入した容疑に加え、自然災害管理法違反の疑いで訴追された。国軍は容疑を積み重ねることで、拘束の引き延ばしを狙っている可能性がある。
 当局はデモに参加する公務員の取り締まりを強化。人権団体の政治犯支援協会によると、公務員宿舎が連日、捜索を受けている。ヤンゴン西方のエヤワディ地域では16日、デモに参加した小学校校長を警察が逮捕。解放を求めて刑務所前で抗議行動を展開した約3万人のデモ隊に向け、警察がゴム弾や催涙弾を発射し、10人が負傷した。
 ミャンマーの人権状況を調査している国連のアンドルーズ特別報告者は、国軍が大規模な弾圧に踏み切る恐れがあると懸念を表明。「基本的自由と人権に対する抑圧を直ちに終わらせなければならない」と訴えた。
 国軍は17日も未明から午前にかけ、インターネットを遮断した。遮断は3日連続。交流サイト(SNS)を通じたデモ参加の呼び掛けを封じ込める思惑とみられる。 

(ニュース提供元:時事通信社)