【ニューデリー時事】国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は23日、アフガンで政府と反政府勢力タリバンの和平交渉が始まった昨年9月以降に「民間人の死傷者が増えた」と指摘する報告書を発表した。交渉が進展せず、いら立ったタリバン側が政府軍への攻勢を強化し、暴力の応酬に多くの住民が巻き込まれた。
 報告書によると、アフガンでは昨年10~12月に民間人891人が死亡、1901人が負傷した。死傷者数は2019年の同時期より45%増えた。
 タリバンは昨年、米国との和平合意調印に際し、攻撃を一時抑制。このため通年では死者3035人、負傷者5785人と、死傷者は7年ぶりに1万人を下回り19年比で15%減少したが、和平交渉開始後の死傷者の増加が目立つ。
 また、死傷者のうち43%は女性と子供で、女性の死者390人は09年の統計開始以降、最悪だった。UNAMAは「人道的停戦を樹立することが、民間人を守る最善の方法だ」と訴えている。 

(ニュース提供元:時事通信社)