【北京時事】中国の王毅外相とインドのジャイシャンカル外相は25日、電話で会談し、一部国境地帯で対峙(たいじ)していた両軍の撤退が完了したと確認した。その上で、両国の緊張緩和を推進し、相互連絡用のホットラインを開設することで合意した。両国外務省が26日に発表した。
 両軍は昨年から、中国チベット自治区とインド北部ラダック地方にまたがり、実効支配線で分けられているパンゴン湖周辺で対峙。今月10日から撤退を開始した。
 中国外務省によれば、王氏は「双方は事態を一層緩和しなければならない」と強調した。中印は未画定の国境3000キロ以上を抱え、複数の地点で火種がくすぶる。ジャイシャンカル氏は他地域での「早期の全面撤退」を呼び掛けた。
 さらに王氏は、主要な新興国の中印両国が国境問題で「負の循環」に陥らないよう問題を適切に処理すべきだと主張。日米豪印4カ国の連携枠組み「クアッド」などを念頭に、中印は互いに「高い壁」を築くべきではないと訴えた。 

(ニュース提供元:時事通信社)