2021/02/28
防災・危機管理ニュース
栃木県足利市の山火事は28日で発生から1週間となった。風が穏やかなことや消火活動が奏功し火勢は弱まり、延焼はほぼ収まった。和泉聡市長は記者会見で「急激な変化がなければ、1日には鎮圧を宣言できる」との見通しを示した。
28日は、残り火を地上から消す残火処理が本格化し、消防隊員ら約200人が参加した。うち150人が水のうを背負って山に入り、火種を探しながら消火を続けた。
山火事は21日に同市西宮町で発生。強風や空気の乾燥で燃え広がる場面もあったが、ここ数日は風が収まったことなどで延焼は食い止められている。
和泉市長は28日午後の記者会見で、305世帯に発令している避難勧告について「鎮圧宣言の後に解除できる」と説明。休校措置を取った学校も1日から再開するという。
同市西宮町に住む80代の川上ヨシエさんは「風が吹いて、火が来ないことを願っていたが、煙がなくなった」と安堵(あんど)した様子。自宅近くまで火が迫ったという同市大岩町の男性(78)は「夜、火が見えないだけでも安心だ」と胸をなで下ろした。
(ニュース提供元:時事通信社)
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