【バンコク時事】ミャンマーでクーデターを実行した国軍に拘束され、訴追されたアウン・サン・スー・チー氏の公判が1日、ビデオ会議方式で行われた。弁護士によると、これまでに明らかになっていた2容疑のほかに、別の2容疑が追加された。軽微な容疑を重ねることでスー・チー氏を追い詰め、政治の表舞台から排除する国軍の思惑が鮮明になった。
 弁護士によれば、ビデオ映像に、出廷したスー・チー氏が映し出された。スー・チー氏は拘束後、自宅軟禁下に置かれており、姿が確認されたのは2月1日のクーデター後初めて。弁護士は「健康状態は良好に見えた」と語った。
 スー・チー氏は無線機を違法に輸入して使用した輸出入法違反、新型コロナウイルス対策を十分に施さなかった自然災害管理法違反で訴追されていた。
 1日の公判では、スー・チー氏が率いる国民民主連盟(NLD)の議員が結成した組織がクーデターを認めないよう国際社会に訴える声明を出し、社会不安をあおったのは、刑法違反に当たるとして容疑に加えられた。また、免許がないまま通信機器を所持した通信法違反にも問われた。次の公判は15日に開かれる。 
〔写真説明〕ミャンマーのアウン・サン・スー・チー氏=2019年8月、ネピドー(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)