2019年の台風19号で浸水被害を受けたとして、川崎市の多摩川流域の住民ら約70人が3日、市に約2億5000万円の損害賠償を求め提訴すると発表した。9日に横浜地裁川崎支部に訴状を提出する。原告代理人の弁護士によると、台風19号をめぐる初の訴訟になるとみられる。
 訴状などによると、洪水警報や大雨警報が発令されていた19年10月12日、市は多摩川に下水を放流するゲートを閉鎖せず、増水した川の水が排水管から逆流。市内で大規模な浸水が起き、住民が避難したり、事業所が移転を強いられたりした。
 代理人弁護士は記者会見し、「逆流の危険性があることは予測可能だった」と指摘。ゲートを閉じなかった市の判断の是非を問う考えを示した。
 福田紀彦市長は「裁判で主張を丁寧に説明したい」とコメントした。 

(ニュース提供元:時事通信社)