【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は8日、イタリアが英製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチン輸出の承認をEUで初めて拒否したことについて「特殊なケースではない」と述べ、今後も輸出差し止めはあり得ると警告した。ドイツ経済誌ビルトシャフツボッヘの取材に答えた。
 伊政府は4日、EUで1月末に導入されたワクチンの域外輸出規制に基づき、オーストラリア向けの約25万回分の輸出承認を拒否したと発表。アストラゼネカからEUへの供給遅延などが理由で、EUからワクチンを輸入する日本など各国に懸念が広がっている。
 フォンデアライエン氏は、欧州委も支持した輸出差し止めの判断を正当化。「アストラゼネカは(昨年)12月から3月の発注量の10%未満しかEUに供給していない」と強調した。 
〔写真説明〕欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長=2月17日、ブリュッセル(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)