【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は17日の記者会見で、新型コロナウイルスワクチンの域外輸出をめぐり「相互関係と釣り合いを確保する必要がある」と述べ、ワクチン輸出規制の強化を検討する方針を表明した。
 相手国のEUへの輸出状況やワクチン接種率に応じ制限を課す可能性を示唆。EUの接種ペースの遅さに批判が高まる中、主にワクチン争奪戦で対立する英国を念頭にEUへの供給を促す狙いがあるとみられる。
 EUは1月下旬、英製薬大手アストラゼネカからの大幅供給減を受け、ワクチンの域外輸出を事前承認制にする規制を導入。規制に基づきイタリアが差し止めた1件を除き、これまでに日本など33カ国向けの314件の輸出を承認した。EUには「囲い込み」との非難も出ているが、フォンデアライエン氏は「EUは最も開かれた地域だ」と反論した。 

(ニュース提供元:時事通信社)